南大阪エリア最大級の商業施設「セブンパーク天美」内に誕生する、「TOHOシネマズ セブンパーク天美」の音響監修をNAOKIが担当。

[映画は鑑賞から体感へ。]TOHOシネマズは“最高の鑑賞環境”を目指し、これまで音響に拘りつづけています。TOHOシネマズのフラッグシップシアターである日比谷では、スピーカーの開発に挑戦。この音響に共感したアーティストが、『LOVE PSYCHEDELICO(ラブ・サイケデリコ)』のNAOKI氏です。日比谷の音響にほれこみ、自身のライブツアーでも同じ仕様のカスタムスピーカーを採用するなど、TOHOシネマズの音響環境を非常に高く評価されています。劇場の“新たなる挑戦”として、スピーカーの開発だけではなく、音楽業界におけるトップミュージシャンの音に対する拘りを劇場で再現いただくために、音響監修をNAOKI氏に依頼。映画(劇場)と音楽(トップアーティスト)のコラボレーションに至りました。

 ギターやベース・プレーヤーであると同時に、サウンドエンジニア/プロデューサーとして数々の音楽制作を手掛けてきたNAOKI氏がTOHOシネマズ日比谷、池袋、立川立飛に続き、「セブンパーク天美」においても音響を監修。NAOKI氏の音へのこだわりが。映画館の音響監修においても最大限発揮されています。ここプレミアムシアター、轟音シアターでしか体験できない自然でクリアなサウンドにより、作品本来の持つ「忠実な音」を大音量で体感できるハイクオリティな劇場空間を実現。映画だけではなく、音楽コンテンツなどライブビューイング上映においても最高の音響環境を提供します。

[劇場アクセス]大阪府松原市天美東三丁目500番地

[NAOKI音響監修シアター] 6番(轟音シアター)、10番(プレミアムシアター)の2スクリーンが対象

 

[NAOKIコメント]

映画館音響の新しいスタンダードを目指して、この一年間TOHOシネマズ、ジーベックスの皆さんと一緒に映画館作りに取り組んできました。TOHOシネマズ立川立飛から始まったこのプロジェクトが、池袋、日比谷へと続き、今回いよいよ大阪の皆さんにお届けする日を迎えることになりました。このプロジェクトに関われることを光栄に思います。

今回僕が音響監督をさせていただいたのはSCREEN10「プレミアムシアター」とSCREEN6「轟音シアター」。心がけたのは皆さんの日常に存在する「自然界の音色」です。

僕達の住むこの世界には、普段人間が気付くことのない無数の「音」が存在します。人間の耳ではとらえにくいと言われている12kHzより上の高音域は普段無音のように感じますが、実はこの高い周波数帯域にこそ、森林浴などで感じることの出来る、木々がさえずるような癒しの音の成分や、自然界で聞ける雨、風の澄み渡った音の奥行きの成分が含まれています。僕達人間が感じている「静寂」は、実は無音ではなくて「音」なんです。

この劇場では、今まで映画館では不要とされてきた高い周波数帯域の「静寂」を、切り捨てることなくサウンドとして表現しています。セリフの後ろに埋もれていた背景の静けさや、劇中伴奏のオーケストラの演奏空間の広がりまで全てをよりリアルに体感することが出来ます。また、これまで映画館のような大劇場では、無数のスピーカーが同時に音を奏でることによる「音のズレ」が常に音響技術の課題となってきましたが、この劇場では、音楽界のレコーディング技術のノウハウを導入することによりスピーカー同士の音の遅延を極限まで解消しています。

「音」は秒速340メートル。複数のスピーカーからの客席までの距離が34センチ違えば千分の1秒の「音のズレ」が発生して音が滲む原因となります。これまでの映画館の音響調整でも、千分の1秒単位の公式を当てはめたデジタル処理とスピーカー位置の距離計算による音の遅延補正は行われてきましたが、TOHOシネマズのプレミアムシアター/轟音シアターでは、「人の耳」による調整により「音のズレ」は10万分の1秒以内、この新しい劇場に限って言えば1000万分の1秒以下にまで抑えられています。これにより、大劇場であっても、上映中全ての音は目の前でピタリと止まり、繊細な音はより繊細に、力強い音はよりいっそうの迫力をもって皆さんの耳に届くようになりました。

最高級スペックのスピーカーによって繊細に表現される体温の感じられる台詞や、小さな囁きから壮大な効果音まで豊かに再現される音像表現を堪能出来るプレミアムシアター。他の劇場では味わえない大音響で、空気が震える重低音を体感出来る轟音シアター。

自然界の音に近い「自然な音」と、映画製作者の表現したかった音により近い滲むことのない「忠実な音」で、次世代の映画音響をお楽しみください。